検討資料一覧 堺筋を考える会

論考資料
── 御堂筋・堺筋 検討資料一覧

御堂筋の完全歩道化計画および堺筋・船場地区に関する行政資料、学術論文、民間提言を収集し、出典・入手先・内容の要約を整理した資料集。特定の論考のための根拠集ではなく、今後の検討に用いる素材の目録として編集している。

2026年7月27日編集/全URLは同日時点で到達を確認

表記規則:事実資料に明記された記述 引用資料からの抄録・要約 推測編集者の解釈。
優先度:最重要重要参考 CC-BY4.0は出典表示のみで二次利用可。
目次

1御堂筋 ── 行政の一次資料

事実御堂筋関連の行政資料は大阪市サイトの下記カテゴリに約55件が集約されている。個別ページを探すより、この一覧から辿るのが確実。
大阪市:御堂筋(事業別計画、指針・施策 > 道路)記事一覧

所管:大阪市建設局企画部企画課 道路空間再編担当(大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビルITM棟6階/06-6615-6786)

最重要御堂筋将来ビジョンCC-BY4.0
大阪市/2019年3月(平成31年3月)策定/概要版1点+詳細版5分割PDF
完全歩道化(フルモール化)の根拠文書。副題は「世界最新モデルとなる、人中心のストリートへ」。目標年次は三段階に設定されている。短期=千日前通から道頓堀川区間を2020年、中期=道頓堀川以北を2025年、長期=御堂筋完成100周年の2037年をターゲットイヤーとして「人中心〜フルモール化」。策定に至る経緯として、御堂筋空間利用検討会(全5回、2009〜)、中間提言(2012.3)、国交省から大阪市への移管(2012.4)、御堂筋デザインガイドライン(2014.1)、完成80周年記念事業(2016.11〜2018.7)が挙げられている。
本体ページ:0000464479.html |  概要版(1.25MB):gaiyou.pdf |  詳細版:〈〜5p〉 〈6-7p〉 〈8-13p〉 〈14-19p〉 〈20p-〉
最重要御堂筋側道閉鎖 交通影響検証の結果とりまとめCC-BY4.0
大阪市建設局 道路空間再編担当/検証期間 令和4年10月4日〜11月15日/PDF 1.74MB
長堀通(新橋交差点)〜道頓堀川(道頓堀川北詰交差点)で側道を実際に閉鎖し、交通影響を実測。主要数値は第2章に抜粋。
ページ:0000587577.html | PDF:kekka.pdf
重要御堂筋の道路空間再編について(案)
大阪市/パブリックコメント資料(2014年10月実施)
計画の前提となる交通量の長期トレンド。御堂筋の自動車交通量は約40年前に比べ約4〜5割減少、自転車交通量は約6〜7倍に増加。北側区間(淀屋橋〜新橋)は南側より自動車交通量が多く、現時点で側道を閉鎖すると本線に渋滞・交通影響が生じるため段階的整備とする旨を明記。
重要御堂筋道路空間再編ガイドライン(みちガイドライン)CC-BY4.0
大阪市/2024年3月15日策定/PDF 7.66MB/令和6年4月1日より大阪市景観計画に関連付け
シンボルストリートにふさわしい街路景観を創出するための空間づくり・デザインの考え方。景観重要公共施設である御堂筋の整備・占用にあたっての景観上の考え方と個別施設のデザイン配慮事項を規定。
ページ:0000619387.html | PDF:michi_guideline.pdf
使いどころ:道路整備のガイドラインを景観計画に関連付ける手法自体が、他の筋へ転用可能な制度モデル。
重要「御堂筋 みちの未来体験EXPO(御堂筋チャレンジ2025)」検証結果CC-BY4.0
大阪市/2026年3月31日公表/検証結果PDF 9.27MB+歩行者数PDF 547KB
2025年大阪・関西万博期間(令和7年4月13日〜10月13日)の社会実験。春「Art Walk 御堂筋」、夏「Summer Camp 御堂筋」、秋「With 御堂筋」の3回の大規模イベント。側道歩行者空間化で拡がった歩道に加え、側道や本線の一部も使用。検証観点は「人中心の道路空間の可視化」「持続可能な仕組み構築に向けたアプローチ」「歩行者空間拡大に向けた利活用・交通対策の実証」。月平均来訪歩行者数を別途集計。
ページ:0000671682.html |  kekka2025.pdf |  hokousya6.pdf

その他の行政資料(時系列)

時期資料内容
H25.11御堂筋側道閉鎖社会実験の結果最初期の側道閉鎖実験
H29御堂筋完成80周年記念事業将来ビジョン策定の母体(80周年は H29.5.11)
H30.10側道の歩行者空間化に向けた社会実験の結果道頓堀橋北詰〜難波西口 約0.4kmで2週間。難波交差点の交通処理と荷捌き需要を検証
道路空間再編に向けたモデル整備先行整備区間の考え方(H28.1〜検証)
R2〜R7御堂筋チャレンジ 202020212022結果2023結果2024結果年次社会実験の系列。経年比較が可能
R3〜R7歩行者利便増進道路(ほこみち)指定/誘導区域指定 R4.4R4.10R5.2R6.2R6.12R7.11制度面の要。ほこみち制度の適用手続の実例が6回積み重ねられている
R3〜道路協力団体の指定指定要綱募集官民連携の器。要綱が公開されている
R3〜パークレット 社会実験いちょうテラス淀屋橋いちょうテラス高麗橋車道空間の滞留空間化。2基が常設化
R6〜一部歩道の供用開始供用区間の確定情報
R8.1沿道アクセススペースの適正利用に関する社会実験直近の動き。荷捌き・停車の運用課題
Wi-Fiパケットセンサーによる交通流動調査人流データの取得手法
御堂筋将来ビジョン実現に向けた基本方針等検討業務委託発注案件。今後の方針の骨格。本文は自動取得できず要ブラウザ確認

2御堂筋 ── 交通影響のエビデンス

2-1. 大阪市による実測(令和4年)

事実「御堂筋側道閉鎖交通影響検証の結果とりまとめ」の主要数値。

検証項目結果
検証区間・期間長堀通(新橋交差点)〜道頓堀川(道頓堀川北詰交差点)/令和4年10月4日〜11月15日。東西両側道を段階的に閉鎖
新橋交差点 渋滞長最大値で閉鎖前 平日150m → 閉鎖後 休日120m。概ね同程度
難波交差点 渋滞長最大値で閉鎖前 平日80m → 閉鎖後 休日30m。減少傾向
新橋〜難波 所要時間閉鎖前と比べて大きな変化なし
区間内主要交差点渋滞は閉鎖前と同程度。休日に沿道施設駐車場への入庫集中で一部混雑が生じたが、誘導対策後に改善
東西道路の渋滞閉鎖前と比べて改善傾向。大丸前交差点西方向は R2.12 休日120m → R4.10 休日70m
停車スペースアクセススペース7か所等。容量は全体として確保され本線への影響は概ねなし。ただしバス停・タクシー乗り場への一般車駐停車、長時間停車が発生
断面構成現況:歩道6m+側道5m+車道4.5m|13m|4.5m+側道5m+歩道6m=44m
計画:歩道13.5m+車道17m+歩道13.5m(歩道内訳=歩行者4.15m・自転車2.5m・滞留4.0m・植樹桝2.35m)
同時実施の対策信号現示の改良(東西横断距離短縮に伴う歩行者信号の早切り、南北方向の自動車専用現示確保)、乗り入れ部の隅切り改良、沿道施設との駐車場運用調整、交通誘導員の配置

推測読み方の留意点。「渋滞が増えなかった」という結果には、少なくとも三つの前提が伴う。①信号現示の改良という能動的な交通対策が同時に打たれている ②交通誘導員の配置という人手による運用が前提 ③そもそも御堂筋の自動車交通量が40年前比で4〜5割減という構造的な余裕がある。無対策の結果ではない。

2-2. 査読論文による因果推論

最重要御堂筋の側道歩行者空間化が周辺部の交通状況に及ぼした因果効果に関する研究
中村耀三・植村洋史・パラディ ジアンカルロス・髙見淳史(東京大学)/『都市計画論文集』60巻3号 pp.1588-1595/日本都市計画学会/2025年10月25日公開/DOI: 10.11361/journalcpij.60.1588/オープンアクセス
キーワード:歩行者中心/歩行者天国/因果推論/差分の差分法(DID)
本文:J-STAGE | PDF(7.7MB):_pdf

引用抄録(J-STAGE掲載)

近年、持続可能なアーバニズムの一環として歩行者中心の道路空間が重要視されており、世界中で様々な取り組みが行われている。日本においても例外ではなく、歩行者空間創出の事例は数多く存在する。一方で、道路の歩行者空間化が周辺の交通状況を悪化させるという懸念も根強く存在し、この懸念を払拭するだけの明確な根拠を示した研究の不足が歩行者空間導入の妨げになっている可能性がある。本研究では、大阪・御堂筋で進められている歩行者空間化計画を対象に、側道歩行者空間化が周辺の交通状況に及ぼした因果効果を差分の差分法(DID)によって定量的に評価した。その結果、側道歩行者空間化が周辺の交通量を増加させたという明確な事実は確認できず、場合によっては交通量減少に寄与する可能性があることを明らかにした。

3御堂筋 ── 民間提言・エリアマネジメント

重要提言「大阪・都心の価値のリ・デザインに向けて」── 働く・住む・訪れるが融合した都心へ
大阪商工会議所 都市活性化委員会/2021年(令和3年)3月23日
御堂筋のフルモール化を周辺開発と連動させ、通過交通と地区内交通を分離し、シェアードスペースを導入して歩行者空間を強化する構想を含む。
使いどころ:「通過交通と地区内交通の分離」は、南北4筋の役割配分を論じる際の中核概念。
重要一般社団法人 御堂筋まちづくりネットワーク
淀屋橋・本町の御堂筋沿道地権者など約50社で構成
歩行者空間化、にぎわい・プロモーション、美化・緑化、行政への提言活動。活動指針として「御堂筋の将来像」を議論し「御堂筋STYLE」としてまちの機能を整理。
提言ページ:midosuji.biz/recommendation本文の自動取得不可、要ブラウザ確認) | 団体紹介:大阪エリアマネジメント活性化会議 | 御堂筋エリア
参考御堂筋フルモール化(2037年)
oneosaka.jp/未来年表資料
政党資料であり行政資料とは性格が異なる。政治的な位置づけの確認用。

4御堂筋資料における堺筋への言及状況(調査結果)

調査の結論

確認した範囲の御堂筋計画文書に、堺筋を名指しした検討記述は見当たらない。周辺道路への影響は認識されているが、路線名を挙げず「都心部全体の交通ネットワークの再編」という抽象度で扱われている。

事実本文テキストを取得して確認した資料と、堺筋への言及状況。

資料「堺筋」の語周辺道路に関する記述
御堂筋将来ビジョン
〔概要版〕(2019.3)
出現なし 「大阪都市再生環状道路の構築により御堂筋に流入する通行交通を分散させる」「御堂筋周辺の幹線道路や御堂筋に接続する東西道路など、都心部全体のネットワークの再編を行う必要がある」「渋滞や荷捌きなど、御堂筋をはじめ周辺道路や地域に与える影響が大きい」──いずれも路線名の特定なし
御堂筋の道路空間再編に
ついて(案)
出現なし 北側区間について「現時点で側道を閉鎖した場合、本線に渋滞・交通影響」と記すが、対象は御堂筋本線。周辺路線への転移の記述は確認できず
御堂筋側道閉鎖
交通影響検証結果(R4)
位置図の地名表示のみ 検証区間の位置図に「四つ橋筋」「堺筋」が周辺地名として記載される。ただし検証項目は御堂筋本線・区間内交差点・東西道路(新橋/鰻谷/大丸前/清水町/周防町/八幡町/道頓堀橋北詰)に限られ、堺筋そのものの交通量は測定対象に含まれていない

推測この状況からは二通りの解釈が可能で、公開資料だけでは判別できない。

将来ビジョンが「都心部全体の交通ネットワークの再編」を長期目標(2037年)側の課題として明示的に後置していることからは、Bの可能性が高いと読める。ただしこれは推測であり、確認には第10章の照会が必要。

5堺筋・船場 ── 行政の一次資料

最重要船場地区HOPEゾーン事業CC-BY4.0
大阪市 都市整備局企画部住宅政策課まちなみ環境グループ(06-6208-9631)/補助事業は平成29年度で終了/ページ最終更新 2025年7月23日
堺筋・船場地区における唯一のまとまった行政のまちなみ政策。まちなみガイドライン「船場のまちなみ作法」を大阪市と船場地区HOPEゾーン協議会が共同で策定。テーマは「近世・近代の佇まいが光る 花(はん)なりしたまちなみづくり ~上質な船場の'いま'を愉しむために~」。
船場の町割について「大阪城に続く東西方向の『通』と、南北方向の『筋』により整然とした町割が形つくられている」とし、「南北の『筋』── 近代に拡幅が進んだ御堂筋や堺筋、三休橋筋には、風格と趣のあるまちなみがつくられています」と明記。
注目点:ガイドラインは通り別に編が分かれており、「道修町編」「三休橋筋編」はあるが「堺筋編」はない。堺筋は面的なガイドラインの対象に含まれつつ、個別の作法は策定されていない。

事実まちなみ修景の実績(平成21〜29年度、計20件)。補助制度により実現した修景の一覧が公開されている。

年度建物修景概要
21芝川ビル正面レリーフの再現
21生駒ビルヂング時計塔照明・装飾の再現
21旧小西家住宅東側駐車場ゲート門・塀の新設
22旧小西家住宅衣裳蔵等/青山ビル/北浜レトロビルヂング屋根葺替/正面外観修景/正面外壁修復・看板照明
23新井ビル/佐々木化学ビル/三休橋筋道路銘板/グランサンクタス淀屋橋/伏見ビル正面外観修復/薬草タイル/銘板設置/外壁保存(曳き家工事)/外壁修復・庇
24-25朝日生命道修町ビル/武田道修町ビル/高麗橋ビル1階ガラス面改修/ライトアップ/外壁屋根修景・ステンドグラス再設置
26-27田辺三菱製薬新本社ビル/INOYA BLDG/旧岡島新聞舗北浜出張所薬草タイル・案内板/レンガ調タイル/正面外観修景
28-29北浜長屋/小城製薬/伏見町 宗田家住居屋根瓦葺替・増築部撤去復元/石貼・門扉/外観修景

出典:大阪市「船場地区HOPEゾーン事業」ページ。各建物名から個別の修景内容ページへ遷移可能。

重要船場建築線
大阪市計画調整局
船場地区に固有の建築線制度(壁面後退)に関する資料。船場の街区形状を規定してきた制度的背景。御堂筋の壁面後退(セットバック)による空間創出とも接続する。
参考修景事例紹介「船場ビルディング」
大阪市/2024年公開
1925年建設、国登録有形文化財。生きた建築ミュージアム・大阪セレクション選定。近年の船場の近代建築利活用に先鞭をつけた建築とされる。
参考堺筋の交通に関する基礎情報
1970年の大阪万博を機に双方向通行から一方通行へ転換(慢性的渋滞の緩和が目的)。現在、天神橋1交差点〜日本橋3南交差点間は北行き一方通行で全5車線。東側の松屋町筋(南行き一方通行)と対をなす。日本橋3南交差点〜天下茶屋東1交差点間は対面通行。車両・自転車ともに北行き一方通行で、自転車についても「自転車を除く」の標識がない。

6堺筋・船場 ── 地域組織と提言

最重要一般社団法人 船場倶楽部
平成16年設立の「船場げんきの会」と平成27年設立の「船場倶楽部」が統合。船場地区HOPEゾーン協議会(平成20年8月〜平成30年3月)の事業趣旨を平成30年4月以降に承継。会員は連合振興町会・商業団体・社寺・法人企業・地域まちづくり団体・個人など計78会員
船場に関わる多様な主体が一堂に会し、船場の歴史・文化を引き継ぎながら、暮らし・ビジネス・文化を磨くまちづくりを進める組織。堺筋・北船場を含む船場全域を対象とする最大の地域プラットフォーム。アニュアルレポート等の活動報告を公開。
使いどころ:堺筋について何かを提起する場合、実質的な受け皿となりうる唯一の既存組織。会員構成と意思決定方法の確認価値が高い。
最重要船場2030 〜ワクワクする船場のこれから 提案コンペ
船場倶楽部主催/2019年7月31日締切/同年9月28日 綿業会館「船場フォーラム」で発表/応募32案
船場の将来像を公募した唯一の体系的な提案集。最優秀賞は関西大学による「食品ロスゼロのシステムを組み込んだまちづくり」。大阪ガス賞はアルパック(株式会社地域計画建築研究所)の「働く」に焦点を当てた提案で、オフィスの空き机やまちなかの空地などの「余白」を活用して、チャレンジを育てる仕掛けと人のつながり・知識の仕入れができる仕組みをつくるという内容。
コンペ公式:sembacompe.net |  募集要項:まち座(学芸出版社) |  受賞報告:アルパック
使いどころ:「余白の活用」という受賞提案の発想は、床の用途・賃料を市場に委ねず余地を残す議論と直結する。32案の全容が入手できれば、船場の将来像に関する論点の見取り図になる。
重要北船場くらぶ(Kitasemba Club)
北船場の先達からの財産を理解し、街を使いこなし、豊かで快適な「くらす」イメージを発信する活動。街の歴史、ストックの研究、街歩き、アート、音楽などを通じて北船場の魅力を体感してもらうことを目指す。「ストックの研究」を活動に掲げている点が特徴。
重要船場ナビ/船場博覧会
船場倶楽部ほかが運営/船場博覧会は毎年秋開催(春の「船場のおひなまつり」等も実施)
まちあるきツアーや展示により船場のまちの魅力を発信するイベント。近代建築のデータベースを公開しており、堺筋沿道の建築ストックの所在確認に使える。第十回北船場茶論(2023年5月)等の記録もあり。
参考船場経済倶楽部(SKC)
船場地区の経済団体。まちづくり系の団体とは別系統。委員会構成が公開されている。

7三休橋筋 ── 「筋」再編の先行事例

事実三休橋筋は、船場の南北の「筋」が地域主導で再設計された唯一の完了事例である。堺筋・御堂筋と同じ町割の中で、規模の小さい筋がどのような手順で変わったかの実例として、最も参照価値が高い。

時期できごと
2000年ごろ三休橋筋の魅力を発信してまちづくりを進める有志が集まりはじめる
2004年3月9日船場地区の6連合町会長が世話人となり「三休橋筋発展会」設立
2006〜2012年大阪市によるプロムナード整備事業。無電柱化、歩道の拡幅、街路樹(センダン)の植樹を実施
2014年大阪ガス・堺屋太一氏らの尽力でガス灯55基を設置。デザインはプロダクトデザイナーで三休橋筋商業協同組合理事長の喜多俊之氏
大阪市の「船場のまちなみ作法」に三休橋筋編が単独で編纂される
最重要三休橋筋沿道の建物用途変化とまちづくり活動
篠原祥・松本邦彦(大阪大学大学院工学研究科)/日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集 13号/PDF公開
「筋」の再編が沿道の建物用途をどう変えたかを実証的に追跡した研究。物理的整備と地域活動の関係を扱っており、堺筋で同種の検討を行う際の直接の方法論的な下敷きになる。
重要汎愛地域活動協議会/三休橋筋商業協同組合
三休橋筋のまちづくり活動を担う地域組織。商業協同組合という法人形態を採っている点が、他のまちづくり団体と異なる。

8学術・調査

文献出典内容
御堂筋の側道歩行者空間化が周辺部の交通状況に及ぼした因果効果に関する研究 中村耀三ほか/都市計画論文集 60(3) pp.1588-1595/2025/OA DIDによる因果推論。周辺交通量の増加は確認されず
大阪難波地区・御堂筋の道路空間再編社会実験区間における通行・滞留行動の実態 日本建築学会技術報告集 28(70) p.1471/2022 ビデオ観測調査による歩行者交通行動・滞留行動の評価。交通量ではなく「居場所としての質」を測る手法
三休橋筋沿道の建物用途変化とまちづくり活動 篠原祥・松本邦彦(大阪大学)/日本都市計画学会関西支部 筋の整備と沿道建物用途の変化の関係
雑誌『大大阪』の論考にみる戦前期大阪の都市美思想の展開について 日本建築学会計画系論文集 71(601) 大大阪期の都市美思想。堺筋・御堂筋の位置づけの歴史的背景
OSAKA URBANDESIGN EXPLORE vol.3『船場の近代建築』 ハートビートプラン/講師:髙岡伸一 船場の近代建築の保存・活用に関する講演レポート。生きた建築ミュージアムの経緯
船場の通と筋の名前についての考察と提案 古地図で愉しむ大阪まち物語(個人サイト) 船場の東西「通」・南北「筋」の構造に関する考察。個人サイトのため典拠には用いないこと

9報道・二次資料

※ 個人サイト・ブログは行政資料の所在を辿る導線としては有用だが、数値の典拠には用いないこと。必ず一次資料に当たる。

10未入手資料と照会先

事実自動取得できなかった資料

事実照会先

所管連絡先担当領域
大阪市 建設局企画部企画課
道路空間再編担当
06-6615-6786
FAX 06-6615-6575
御堂筋の道路空間再編、交通影響検証、ほこみち指定、道路協力団体
大阪市 都市整備局企画部住宅政策課
まちなみ環境グループ
06-6208-9631
FAX 06-6202-7064
船場地区HOPEゾーン事業、まちなみガイドライン、修景補助制度
一般社団法人 船場倶楽部sembaclub.com船場地区のまちづくり全般。78会員の地域プラットフォーム
三休橋筋商業協同組合/
汎愛地域活動協議会
3984st.com三休橋筋の整備経緯・運営実務

推測資料の分布から見えること。御堂筋には計画文書・ガイドライン・実測データ・査読論文・経済団体提言が揃っているのに対し、堺筋には路線を単位とした計画文書もガイドラインも交通調査も存在しない。堺筋に関する資料は、船場という面的なまちづくり(HOPEゾーン事業・船場倶楽部)か、個別建築の保存活用(修景・登録有形文化財)のいずれかに分散している。三休橋筋だけが「筋を単位とした再編」の完了事例として例外的に資料化されている。


本資料集は2026年7月27日時点の公開情報に基づく。URLは同日に到達を確認した。PDFの内容は自動抽出したテキストに基づいており、図表の読み取り精度には限界がある。数値を引用する際は必ず原典PDFで確認すること。大阪市の資料の多く(御堂筋将来ビジョン、交通影響検証結果、みちガイドライン、チャレンジ2025検証結果、船場のまちなみ作法)はCC-BY4.0で提供されており、出典表示のみで図表を再利用できる。